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好きなものと観劇感想あれこれ

「だからビリーは東京で」 感想


先日、「だからビリーは東京で」を観劇してきました!
とにかく評判が良かったのと、「ビリー・エリオットに憧れた青年の話」と聞き、
ビリーオタクとしては観ておかなきゃ!と思い滑り込みでチケットを取りました。

私がビリーに狂っていた頃のブログはこちら。

otaku-me.hatenablog.com

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ビリーオタクの感想

さて、まずはビリーオタクが観た「だからビリーは東京で」の感想から。

・結論。最初から最後までビリー・エリオットのオマージュが散りばめられていたし、
ビリー・エリオット(本編)のストーリー順になっていることに感動しました。
・開演前、舞台の両端に並ぶ椅子と中央の自転車を観て赤坂ACTシアターが蘇る…。
始まる前からビリー・エリオットを感じ取ってしまい、感無量です…。
1年半ぶりに舞台で聴くElectricityがまさかあんなド修羅場の地獄みたいなシチュエーションだとは!笑
爆笑しながらも、これがビリーになれなかったビリーか…とパラレルワールドを観ている気持ちに…。

・凛太朗のお父さんは結局変われず、凛太朗はビリーがお父さんを変えたのが羨ましいと言っていたけれど、
私はウィルキンソン先生の存在も大きかったと思っていて。
自分以外にもビリーの才能を全力で信じてくれている大人(第三者であり、階級も違う女性)がいたから、
客観的に見てもこの子は凄いんだとビリーパパは思うことが出来たんじゃないかな。
あと、ビリーパパには気にかけてくれる炭鉱夫の仲間も居るし、トニーもおばあちゃんも居るし、
ビリーとパパの世界は1対1じゃなくてn対nだと思う。
それに対して凛太朗と父の関係性は1対1に見えたし、父がどうにもならない足枷になっていて
見ていて辛かった…。

・もしかして凛太朗父はビリーのおばあちゃんの夫なのかなと思ったり…。
・自転車を漕ぐシーンで背景に写っていた東京の街が空虚すぎて、マイケルはどんな気持ちで自転車を漕いでいたんだろうと考えました。

普通の感想

続いて、ふつうの(?)感想。
・コロナ禍を扱った舞台は初めて観たので不思議な感覚。
・コロナ後に集まるシーンから役者がマスクをした途端感情が読みづらくなってハッとした!
今や日常になってしまったけど、やっぱり顔面の半分以上が見えなくなるって辛いな…。
・別れを切り出されたまみこが床をのたうち回るシーン、私は感情移入しすぎて直視できなくなるくらいだったんだけど、
男性客が割と笑っていて男女の感覚の差を痛感した(世代の差かもしれない)
・コロナ後に集合した後の土砂崩れっぷりに笑うしかなくなる!あるよね!こういうこと!!
・まみこの彼氏は本当〜に要らんことばっか言うし何もわかってないしダメ男だけど
舞台上の姿が格好良くて好きになっちゃう、みたいなのはわかる…。
普通はある程度のところで見切れるけど、ぐだぐだ続いてしまうのは界隈あるあるなんだろうか…。
・タイトル回収が良かったし、2回目見たら印象がガラっと変わりそう。
・今回私は全然知らない役者さんだったのが正解だったのかなと思う。
演じている姿がもしかしたら素なのではと錯覚できるくらい没入できたから。
もし知っている役者さんだったら、ここまで物語に没入出来なかったんじゃないかと思う。

最後に、凛太朗がなりたかったビリーたち。再演待ってます!!!!

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